離れて暮らす母の通院に、受診の日に合わせて付き添っています。東京から実家へ向かい、車で病院まで送って、診察にも同席する。同じように親の通院に付き添っている方も多いのではないかと思います。
今回は、私が付き添いのときにしていることを書いてみます。特別なことはしていませんが、「これは続けていてよかった」と思うことがいくつかありました。
付き添うことになった経緯
母は以前から足の痛みに悩まされていました。整形外科のクリニックや整体に通っていた時期もあります。痛みが強いときは杖を使い、室内では壁を伝って歩くこともありました。
あるとき別のクリニックを受診したところ、手術が必要だと診断されました。そのクリニックでは手術をしていないため、手術ができる総合病院を紹介されたのが、今の通院の始まりです。
それまで、クリニックや整体へは父が車で送迎していました。ただ、総合病院となると待ち時間が長くなりますし、手術の説明も受けることになります。父だけでは不安があったので、私が付き添うことになりました。

誰が付き添うかは、通う場所によって変えてもいいのだと思います。近くのクリニックは父、総合病院は私。自然とそういう分け方になりました。
当日の持ち物は、声をかけて確認するだけ
母は認知面に不安がなく、「明日は病院」という予定も自分でしっかり把握しています。そのため、前の日から何かを準備することはしていません。
出かける前に、私が確認するのはこれだけです。
- ・ 診察券
- ・ マイナンバーカード(保険証として使っています)
- ・ お薬手帳
- ・ マスク(受診している病院では、まだ着用が必要です)
「診察券、マイナンバーカード、お薬手帳、持った?」と声をかけるだけ。用意するのは母自身です。

マスクが必要かどうかは病院によって違うので、久しぶりに付き添うときは確認しておくと安心です。
受付は、母にやってもらっています
その病院の受付は、受付機に診察券を入れるタイプです。つい代わりにやってしまいたくなりますが、ここは母にやってもらっています。
付き添いというと、全部を代わりにやってあげることのように思っていた時期がありました。でも、やってあげることばかりが助けではないのだと、だんだん感じるようになりました。自分でできることは自分でやってもらう。私が付き添っているのは、できないことを補うためであって、できることまで取り上げるためではない、という感覚です。

先回りしすぎないほうが、母にとっても私にとっても気楽なのだと思います。
診察には同席しています
診察のときは、私も一緒に中に入っています。
これは私の推測ですが、医師の側にとっても、付添者が同席しているほうが安心なのではないかと思います。高齢の患者さんだけに説明した場合、その場では分かっていても、あとで内容を思い出せないことがあります。同じ話を家族も一緒に聞いていれば、帰ってから「先生は何て言っていたかしら」となりにくい。医師にとっては、伝えたことが確実に残るという意味があるのだと思います。
実際、私が同席していることで、説明を二度手間にせずに済んでいる場面は多いと感じます。
初診から付き添っていると、その後がスムーズになります
続けてみて、いちばん実感しているのがこれです。
母の初診のときから私が付き添っているので、担当医とも顔なじみになりました。私が東京から受診に合わせて来ていることも、先生がご存じです。そのため、次回の予約を決めるときに、そのあたりも含めて調整してもらえます。
もし毎回違う家族が付き添っていたり、そもそも誰も付き添っていなかったりしたら、こうした事情は伝わりません。同じ人が続けて付き添うことには、こういう積み重ねの良さがあるのだと感じています。
待ち時間が長くなる日があると、先に知っておく
手術を前提とした紹介だったため、初診の日に入院と手術の日程まで決めてもらえることになりました。
私は以前、病院で医療事務の仕事をしていました。診療録管理の部署にいたので、手術が決まると、術前の検査や同意書など、必要な手続きがいくつも発生することを知っていました。だからその日は、待ち時間が長くなるだろうと予想できました。
そこで、待っている間に母に「これから検査や書類の説明があるから、今日は長くかかると思う」と伝えておきました。見通しが分かっていると、待つこと自体の負担は少し軽くなります。逆に、何も知らされずに何時間も待たされると、それだけで疲れてしまいます。

病気の内容ではなく、手続きの流れを知っていたことが役に立った場面でした。
前職の知識が付き添いで役に立ったのは、このくらいです。ただ、「今日は長くかかりそうだ」と見当がつくだけでも、付き添う側の心構えは変わると思います。
付き添いで、私が気をつけていること
- ・ 通う場所で付き添う人を分ける 近くのクリニックは父、総合病院は私
- ・ 持ち物は声かけだけ 用意するのは本人。代わりにやらない
- ・ 受付は本人に できることは取り上げない
- ・ 診察には同席する 説明を二人で聞いておく
- ・ 同じ人が続けて付き添う 事情が伝わり、予約の相談がしやすくなる
- ・ 長くなりそうな日は先に伝える 見通しがあると待ち時間がつらくない
おわりに
親の通院に付き添うというと、大変なことのように聞こえるかもしれません。でも実際は、車で送って、持ち物を確認して、一緒に話を聞く。それだけのことが多いです。
全部をやってあげようとすると、こちらも疲れますし、母にとってもうれしいことばかりではないのだと思います。できることは自分でやってもらって、私は隣で聞いている。今のところ、このくらいの距離がちょうどいいと感じています。
